薬剤師というのは薬のスペシャリスト(専門家)、と学校で習いました。 スペシャリスト、といえば聞こえはいいけれど、実際は実はお医者さん と患者さんとの板挟み、中間管理職的な職業でもあります。
患者さんが処方に対して文句を言い、それをお医者さんに伝えます。 お医者さんにはお医者さんなりの考えがあるので、今度はそれを患者 さんに伝えます。
そうすると、患者さんは文句を言うだけ言って帰ることになったり、 こんな薬ならいらない、と処方箋を持って帰ったり。 そこに薬のスペシャリストとしての立場はなかったりします。
ちょっとむなしいな、と思っているところに、たとえば今までの三倍量の薬 が処方された患者さんがいたとします。ヒアリング(聞き取り)では、前回、 良くなっていたと言っていました。
前回は良くなっていたのに今回は前回の三倍量? と首をかしげつつ投薬しました。 症状を聞くと、さらに良くなっているとのことです。
もっと詳しく聞いてみると、今までの三分の一の薬を処方するとお医者さん は言っていたと言います。おかしい、と思って病院に疑義照会(疑わしい事項を 確認すること)をしてみると、事務さんが処方箋を打ち間違えていたとのことでした。
薬は大事なステロイドの薬。良くなっているのに三倍量の薬を飲ませていたら 大変なことになっていました。こんな時、薬剤師はやはり重要な役割なんだなぁ、と思います。
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